音響編@〜音響とは〜

1.音響とは

音響とはその名の通り「音が響くことによる効果」である。 つまり、音楽(MEとも言う)や効果音(SEとも言う)を流すことで、舞台上に様々なイメージ効果をもたらすものである。
悲しい音楽が流れれば、基本的に観客は悲しいシーンであることを理解しやすくなるし、 アップテンポの楽しい曲を流せば愉快な雰囲気を与えることが出来る。

ただ、音響の難しいところは適切な効果音を適切なタイミングで、適切なタイミングで流すことである。
これは簡単なようで難しい。音量やタイミングがワンレベル・ワンテンポズレタだけでも客はそのことに反応を示す。
また、実際はブースからの操作になるので、タイミングを掴む練習が欠かせない。

2.基礎用語など

若干照明などとかぶる用語もありますが・・・。

@SE(サウンド・エフェクト)
効果音のこと。実際に舞台上で演技する上で起こりえない音(EX.銃やチャイムなど)を、 補佐的にスピーカーなどから流すことで具体的なイメージを客に持たせることが出来る。
反面、実際に客が知っている「音」なので、選択には気をつけなければいけない。

AME(ミュージック・エフェクト)
楽曲による効果のこと。舞台中に様々な曲を流すことで抽象的にシーンのイメージや役者の感情を表現することができる。
しかし、曲は観客個人の体験と結びつきやすい特徴を持っているの。
ので、効果的な面から考えるとあまり知られている曲は難しい。

BF.I.(フェードイン)
徐々に音が入ること。(入れること)

DF.O.(フェードアウト)
徐々に音が消えること。(消すこと)

EC.I.(カットイン)
急に音が入ること。(入れること)

FC.O.(カットアウト)
急に音が消えること。(消すこと)

GC.F.(クロスフェード)
F.I.とF.O.が同時に起こること。

Hサンプラー
SEなど数種類を記録しておき、ボタンを押すだけで出したい音を出すことが出来る機材。SEの使用にとても便利。

IMTR
音響の編集に用いられる機材。音響機材のない教室などで公演をする場合、音響卓の代わりとして有用。

Jコード(小会場など配線用)
音響機材のない教室などで公演をする場合で、自前のスピーカーを使う場合に音響用コードを引き回すことがある。
アンプを通すなど大音量を出す場合、太いコードを使用しないと発火の危険もあるので注意すること。
大概、+と−がわかるようになっているので、接続の際には気をつけること。

K卓・音響卓・ブース
卓=音響卓。ブースは音響の操作をする場所。音響操作室。大概客席より後ろにある。